アニメーター・漫画アシスタントに光を~京アニ事件の皮肉~
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事件をきっかけにアニメーターに光が当たったのは皮肉な話である。
これまでアニメ作品は監督に光が当たることはあっても、アニメーターに光が当たることはなかった。
そればかりか「ケンカを売られた気になる!」とアニメーターを叱責するシーンを放映するドキュメンタリーもあって、やり切れない気持ちになっていた。彼らの低賃金、長時間労働は有名な話だったからだ。
アニメーターの画力がなければ作品は輝きを失うばかりか成立しないのである。
漫画の世界もそうだ。著名なマンガ家の作品を読んでいると、デビュー時代から歴然と画力がアップしている作家がいる。
日本一の報酬を払っていると豪語する人もいれば、会社組織にして退職金を積み上げている人もいる。作品のクレジットにアシスタントの名前を掲げている人もいる。
さいとうたかをさんの情熱大陸では、アシスタントにも光を当てた内容になっており面白かった。
同じく秋本治さんの情熱大陸ではクリスマスプレゼントだったかな?渡すシーンが映っていた。
かわぐちかいじさんの画集では、自慢のアシスタントとして紹介されていた。
一方、アシスタントは一番忙しい時期を狙って辞めていくと嘆く人もいる。見事な背景が描かれているのに、アシさんに指示を出す写真にはアシさんの背中しか写っていないこともあった。
あ、アシさんと書いてしまった。文字通り手足なのでアシさんとも言うらしい。彼らは画力はあってもコンテの構成力はないのかもしれない。だからと言って・・・
この言葉は嫌いだが、なんだかなぁ。