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2019年11月

上司が憎い男~松本清張の雀一羽みたいな

カテゴリ:
 上司が憎い男
 上司が憎い(憎かった)という男は世の中に五万といるであろう。
 
 求職中の友人は会社から定年退職後、到底受け入れられない再雇用の条件を突き付けられ泣く泣く再雇用を諦める。
 
 会うたび、上司の話を聞かされる。その上司が無理な再雇用の条件を算段し、上申したというのだ。冷静に聞いていると、ミスを重ねた友人にもかなりの責がありそうなのだが、頭に血が上っている友人は、とにかく上司憎しなのである。

 この上司も冷静に会社の方針を伝えているだけを装いながら、陰湿な一面も覗かせてしまう。

 退職時に言ったはずの、状況が変わっているかもしれないので10月末に電話してきてもよいという話。なかったことになっているのである。
 「えっ?あの時から状況は変わっていますからね」
 狼狽し懇願する友人を見て楽しんでいるようでもある。

 松本清張の雀一羽という作品も、そんなお話。

 生類憐みの徳川綱吉の時代、部下が一羽の雀を殺したのを咎められ、左遷された男。左遷した上司を憎んで暮らすこと15年。果ては精神に異常をきたし、幻覚から使用人を上司だと思い込み殺してしまうというストーリー。

 
 
 
 

札幌開催で正解~脱水で障害が残ったら

カテゴリ:
 札幌開催
フェンシングやボート出身の鶴の一声で腹立たしいと思ったが、マラソン・競歩の開催は札幌で正解だと思う。

 日本選手の忍耐力を見てくれ。ケニアやエチオピア人にこの忍耐力はあるのか?
 見世物としての興味は尽きない。古代ローマの猛獣と人の闘いといったら大げさか。

 比べて札幌開催の詰まらなさと言ったらもう・・

 しかし頑張り過ぎて脱水で脳障害が残る選手が出たりしたら、後味の悪いものになる。
 MGCで1位の女子選手が脱水で車椅子で運ばれていたのをすぐ忘れる日本人。

 セコンドがタオルを投げ入れたら中止、ドクターストップでも中止でもいいと思うが、もはやマラソンではないと非難轟轟だろう。

 ボクシングではよくあることなのだ。忍耐力のある選手がダメージを受けすぎて試合後に帰らぬ人になることが。

 


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